どうした、三国の18号機
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【酒井俊弘】
現在のプロペラ制度にかわって、エンジン気配がいきなり変化するということが少なくなった。これによって、ひとつの場のエンジンを追いかけ続けるという舟券作戦がより効果を発揮するようになった。
7月に三国で開催された全国ボートレース甲子園において、萩原秀人が引き当てた18号機。連日爆伸びで沸かせたこのエンジンを覚えている人も多いだろう。
使用13節で、1着率32.0%、2連対率51.4%、3連対率65.0%、優出6回、優勝2回、展示タイム平均順位1.7という、当地が誇る看板エンジンのひとつだ。
萩原以降の乗り手は、谷野錬志~佐々木康幸~酒井俊弘。谷野は萩原の気配をそのまま活かして優勝。佐々木は伸びを手前に持ってきて優出4着という成績。
そしてお盆開催の酒井。節間成績は2655646351。序盤は展示タイムも出ていて、成績が伴わないだけで気配は良かったが、中盤以降はどうしたことか、良かった足さえもなくなってしまった。
実は酒井は5月14日からの一般戦でもこのエンジンに乗っている。その時は予選7戦で5勝、2・3着1回ずつマークし、オール3連対で準優1号艇に座った。準優では6着に敗れたが、それまで大した気配を見せてこなかった18号機を本格化させたのは、この酒井だった。
今回もその手腕に期待したが、それとは裏腹に、日に日に気配を下げてしまった。今後が心配になってしまう流れだが、一過性のものではないかという見方もできる。というのは、全国で同様の現象がみられるからだ。
梅雨明けし、猛烈な暑さに見舞われている日本列島。8月以降、強烈な伸びをしていた優良エンジンの数々が軒並みその足を失い、期待外れの結果に終わることが非常に多い。ということは、この猛暑が過ぎれば、きっと以前の輝きを取り戻す、はず。三国の18号機を含め、今後どうなるか、動きを注視したい。