平高奈菜、間に合った!

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平高奈菜

超速の回復力だ。平高奈菜は、下関ボートに出走中だった6月26日、レース中の事故で右腕橈骨(とうこつ)、尺骨を骨折。川崎市内の病院で手術、入院となったが、全治3か月の診断を受けてレディースチャンピオンへの出場が危ぶまれていた。

だが選考期間勝率1位、ドリーム1号艇の意地とプライドもあり、懸命な治療・リハビリに取り組んだ。「骨折してすぐ、知り合いの競輪選手から連絡があって、骨折治療で有名な病院を紹介してくれました。超音波治療やリハビリ、トレーニングがしっかりできるということだったので、そこに決めました」。

入院中に筋肉が落ちないように、右腕のリハビリと並行して体感や下半身の強化トレーニング。「退院は7月27日。いつでもできたけど、病院でしっかりとやってきました」。

退院後は、地元に帰って実際に乗艇。「コロナの影響で練習の規制があって、あまり乗れなかったですね」というものの「痛みや違和感はありませんでした」と問題はなく、病院サイドからも"GOサイン"が出た。

そして迎えた今日の前検、平高は普段通りに試運転をし、スタート練習を行った。「100%万全かと言われれば、そうではないかもしれないけど、ケガは全く気になりませんでした。ペラも叩けなきゃ来ていないです。来たからには全力でやるだけ」と元気な姿、不屈の闘志を見せた。

ただ、エンジン抽選で手にしたのは、2連対率がわずか24%の60号機。「エンジンが動いていない。音がおかしいし、かなりヤバいですね」と、ケガよりも低調なエンジンが気掛かり。「調整はまだ何もできていないので、ひと通り点検します」と、整備室に直行した。

待ちに待った大舞台に何とか間に合わせてきた平高。エンジンもしっかり"間に合わせて"、ドリーム戦で白星発進を決めたいところだ。