2人目の2500勝女子の可能性は?

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寺田千恵

去る7月9日に、寺田千恵がデビュー通算2000勝を達成したことはご存知だろう。1989年11月にデビュー以来、およそ31年、7079走目にしての達成で、女子レーサーでは史上4人目のこととなる。

現在出走中の尼崎では2001勝目をあげ、次なる節目を目指して歩み始めた。ちなみに現役女子レーサーの通算勝利数ベスト10は以下のようになっている。

順位 登番 選手 1着

1位 3232 山川美由紀 2538

2位 3188 日高逸子 2341

3位 3302 谷川里江 2046

4位 3435 寺田千恵 2001

5位 3618 海野ゆかり 1799

6位 2983 鵜飼菜穂子 1690

7位 3334 角ひとみ 1626

8位 4050 田口節子 1338

9位 3280 垣内清美 1317

10位 3289 高橋淳美 1248

(7月16日現在)

通算勝利数なのでベテランばかりになるのは当たり前だが、その中で4000番台の田口節子が8位に食い込んでいるのはさすが。また、寺田に次ぐ5位の海野がまだ1800勝には到達しておらず、2000勝以上というのがいかにすごい記録かが分かる。

ちなみに現役で1000勝以上を上げている女子レーサは20人。現在、渡辺千草五反田忍が迫っているが、それでも現役レーサーの10%には満たない。女子の場合、結婚で選手を辞めたり出産で長期間休むなど、勝利数を重ねにくいので仕方ないのだが…。

それを考えると1位の山川美由紀の2500勝超えは桁違いな実績。達成当時、男子を含めても28人目の記録で、もちろん女子では史上初だった。そして気になるのは、山川に次いで、2500勝を達成する女子選手が出るのかどうか、ということ。

候補はもちろん、日高、谷川、寺田の3人。現在58歳の日高は時間との闘いで、あと3年、毎年60勝前後を上げるか、現役をいつまで続けられるかが問題となる。53歳の谷川は近年毎年60勝前後なので、このペースで62、3歳まで現役が必要でやや厳しいか。寺田は毎年70勝前後を上げればあと7年で届く計算。今後も日高並の安定感があれば到達の可能性はありそうだが…。