幻の優勝戦の売上
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【守屋美穂】
6日まで行われていたびわこのオールレディースは守屋美穂の優勝で幕を閉じた。この優勝戦の1号艇から3号艇の選手(池田浩美、守屋美穂、平山智加)は、荒天のため中止となってしまった6月江戸川オールレディース優勝戦の1号艇から3号艇とまったく同じ、ということでも話題となった。
両優勝戦で1号艇だった池田浩美。びわこではスリットで若干後手を踏み、さらに守屋を追う2周1マークで振り込んで無念のエンスト失格。このシリーズ中には節目となるデビュー通算1000勝をマークしており、勢いに乗って17年4月の浜名湖オールレディース以来の優勝を飾りたいところだったが、届かなかった。
優勝した守屋美穂は、1月の江戸川オール女子に続き今年2回目の優勝。賞金105万円を加え、香川素子を抜いて女子の賞金ランクで4位に浮上した。7月9日現在の女子の賞金ランキングと優勝回数は以下の通り。
順位 | 選手 | 獲得賞金 | 優勝回数 |
1位 | 平高奈菜 | 24,080,000円 | 3回 |
2位 | 小野生奈 | 21,720,733円 | 0回 |
3位 | 大山千広 | 20,116,000円 | 5回 |
4位 | 守屋美穂 | 19,854,666円 | 2回 |
5位 | 香川素子 | 19,469,733円 | 2回 |
6位 | 平山智加 | 18,160,666円 | 4回 |
7位 | 大瀧明日香 | 17,638,000円 | 2回 |
8位 | 長嶋万記 | 17,338,666円 | 1回 |
9位 | 岩崎芳美 | 17,332,000円 | 1回 |
10位 | 寺田千恵 | 16,324,340円 | 1回 |
11位 | 日高逸子 | 14,875,000円 | 0回 |
12位 | 松本晶恵 | 13,984,000円 | 1回 |
13位 | 田口節子 | 13,863,000円 | 1回 |
14位 | 宇野弥生 | 13,679,073円 | 0回 |
15位 | 土屋南 | 13,437,000円 | 0回 |
1位の平高はレディースVSルーキーズなど3回の優勝に加え、オールスターの選抜戦2着などもあって2位に200万円以上の差をつけている。現在はケガで療養中だが、無事復帰がかなえば、年末のクイーンズクライマックスは当確だろう。
クライマックスの昨年の出場ボーダーは約2750万円。今後の女子戦の数などを考えると、ケガなどがなければ5位の香川素子あたりまでは、ほぼ出場圏内に達するはず、と言っていいか…。香川は昨年、わずか8261円の差でギリギリ12位に食い込んだが、今年はそれほど苦しむ必要はないかもしれない。
なお、びわこオール女子の売上は54億6000万円を超えた。これは今年行われた女子戦では、6月下関ヴィーナス(71億)、1月大村ヴィーナス(61億)、4月桐生ヴィーナス(55億)に次いで、4番目に高い売上。上位はナイター開催ばかりの中、デイ開催としては驚異的な売上だった。昨年8月のびわこ周年の売上58億円とくらべても遜色ない金額で、これだけ売れるとまた、女子戦の賞金アップ、なんて話題が出てくるかもしれない。
お金の話ついでにもうひとつ。幻に終わった件の江戸川オールレディース優勝戦、この日は8Rまではレースが行われていたので、中止となったその後のレースもある程度の売上があった。当然、全額返還となったわけだが、優勝戦の返還額は実に6500万円に迫っていた。これは1月の江戸川オールレディース優勝戦売上の実に37%、今回のびわこ優勝戦売上の23%に匹敵する。固定ファンも多いと言われる女子戦だからかもしれないが、それだけ多くの人が展示を見ずに投票していた、ということになる。
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