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今月が怒涛のGⅡ月刊であることは先日お伝えした。その第一弾で、現在行われている江戸川MB大賞は初日が順延、2日目は大荒れとなってさらに12Rが中止、Wドリームがいずれも行われないという異例の展開となった。本日3日目には3艇Fが発生、うち2艇が非常識なF。ただ、水面は前日までに比べて落ち着いてきたので、このまま最終日まで無事に開催されることを祈ろう。
江戸川が終われば翌日からは三国の全国ボートレース甲子園だ。こちらはGⅡと言っても半ば“プレミアムGⅡ”のような位置づけなので、今から注目している人も多いだろう。ここではその次のGⅡ、尼崎MB大賞「まくってちょ~うだい!!」を取り上げよう。
ファンにまくるレースを見て興奮してもらい、さらに、「まくり水面」として知られた尼崎の復活を目指す、そんなことを意図して、昨年は一般戦として開催されたこの企画レース。イン逃げ隆盛の時代にファンに受け入れられるか、あるいは企画倒れにならないか、など事前には色々心配もあったようだが、施行者が「想像以上の反応があった」というほどの成功を収めた。
そのレース内容はどうだったかというと、実は、肝心のまくりは節間(5日間)で9本のみに終わった。まくり賞の2万円を獲た選手は多くはなかったのだ。ただし、レース内容には大きな変化があった。結果的にまくり成功とはならなくても仕掛けに出る選手が目立ち、1Mの展開も大いに活性化されたようだ。
データ的にも直前1年間のイン逃げ率が53.4%だったのに対して、このシリーズは40%。その他の決まり手はいずれも割合を増やしており、多彩な展開が繰り広げられたことが分かる。3日目には12レースすべてで1号艇が敗れ、さらに翌日まで16レース連続で1号艇が負けるという珍記録まで生まれた。
今回はGⅡとしてA級選手のみが争うので、昨年とは違ったものとはなろうが、企画趣旨に大いに反応する選手も出てくるだろう。一段レベルの高い「まくってちょ~だい!!」が見れるかもしれない。
そして実は、明後日5日からの尼崎一般戦「ダイスポカップ」にも「まくってちょ~うだい!!」のサブタイトルが冠されている。つまり、2節続けての企画開催となっているのだ。同じ企画レースを続けて開催するというのは初めてのケースなのではないか。尼崎の本気度が分かろうというもの。
昨年の開催時には「意図的にまくる選手を集めたわけではない」としながらも、澤大介、阿波勝哉が斡旋されていた。そして今回の「ダイスポカップ」にもこのふたりは続けて出場する。また平本真之や寺田祥という看板クラスに加えて、前回よりも攻撃型の選手が多く斡旋されているので、「進化した、まくってちょ~だい!!」となるのではないか。
2節連続のまくり企画、見逃せない。
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