戸田天皇、水面を去る…
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【池上裕次】
戸田天皇、古くは戸田のプリンスとも呼ばれた池上裕次が引退した。池上は4月26日の平和島を走った際に負傷して途中帰郷、その後、すでに斡旋が決まっていた開催を欠場していたが、今月17日に選手登録の消除を申請した。
その異名の通り、地元戸田での圧倒的な強さで知られた池上。生涯優勝回数は60回だが、記録をたどれる97年以降でみると、トータル30回の優勝に対して戸田での優勝は11回。この間、戸田だけで35回の優出を誇っている。
ただ、戸田での通算勝率などを見ると、全盛時でも記念上位級レベルの数字で、決して天皇と呼ばれるほど突出して高いものではなかった。それよりも、獲得したGⅠ以上のタイトルの6個、そのすべてが戸田でのものということが、戸田天皇のイメージをいっそう強くしていたといえる。戸田周年はデビュー5年目に35周年で初戴冠。以降38周年、45周年、48周年と4回獲得。途中、95年には施設改善(ダイヤモンドカップ)でもGⅠ優勝している。
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