徳山で50万回に1回の激レア珍事

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大村と常にイン勝率日本一を争う徳山で、驚愕の記録が生まれた。5月30日と31日で2日連続1コースが全勝した。記録が残っている96年以降において、1コースの連勝記録最長は23連勝(14年2月の住之江)だった。今回の徳山はシリーズ終盤2日間の24レース、前日(29日)の10Rからの3レース、そして節をまたいだ6月4日の1レース、合計28レース連続でインが勝つという記録を打ち立てた。

1コース24連勝の新記録がかかった5月31日の9Rの待機行動中、実況アナはこの記録をこんな風に紹介した。「歴史が動くのか否か、1号艇23連勝で迎えた9R『すなっち特選』です」。

結果は1号艇の大場広孝が逃げを決めて記録を更新。大場が先頭でゴールするときには「歴史の1ページに新たな伝説が刻まれる、1コース24連勝、ゴールイン!」とまるで優勝戦のような語りで、盛り上げた。

連勝記録が止まったのは、開催をまたいですぐだった。本場にファンが戻ってきた初日の6月4日、2R。「グランプリ特選」と銘打たれた企画レースで、1号艇が上條暢嵩、4号艇が守田俊介で、1-4に絶大な人気が集まった。

レースは意外な結果となった。2号艇の谷川里江がインの上條にプレッシャーをかけ、1マークで両者ともに流れると、3号艇の中村真が差し切った。2着に守田、3着に5号艇の浮田圭浩が入線し、人気の上條は4着。3連単3-4-5は3万140円。

いったん記録が途切れたが、3~6Rではまたインが4連勝し、さすがのイン水面ぶりを見せた。

今年(1月1日~6月5日)の全国平均のイン勝率は55.7%。レース場別での1位は大村の65.2%。以下、下関の63.7%、芦屋の63.0%、徳山の62.8%、住之江の62.5%、津の60.9%と続く。

徳山のイン勝率62.8%という数値をもとに、28回連続で勝つ確率を求めてみると、0.0002%!!50万回に1回という激レアな出来事だったようだ。