ボートファンのテレワーク

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芦屋の68周年記念「全日本王座決定戦」は峰竜太の圧勝に終わった。節間で1着6本、2着2本、オール2連対で予選トップから王道の優勝戦1号艇、最後も完璧な逃げで締めてみせた。これで芦屋周年は過去5回中4回の優勝、戦前からドル箱プールで活躍は必至とみられていたが、まさに他を寄せ付けない強さを見せつけてくれた。

峰はこれで3月末に尼崎周年で記念戦線に復帰してから、記念では4戦4優出2優勝。さらに合間に走った地元唐津のGW開催では節間10連勝でパーフェクトVも記録しており、同地では現在19連勝中。これは96年以降では2位タイの快記録。本日優勝した芦屋でも連続3連対記録を59まで伸ばし、96年以降の同一レース場連続3連対記録で2位につけている。

芦屋周年の優勝戦ではスタート直後にFコール、内3艇がほぼ同体であっただけに「まさかッ!」と思わされたが、Fは2コースの石橋道友(+01)、峰は02、3コース菊地孝平は01スタートだった。これで約2億7600万円の返還。峰にとっては嬉しさ半減、関係者にとっては残念なFとなったが、それでも売上は57億円を突破、Fがなければ60億に届くところだった。

実は緊急事態宣言の発令された4月7日以降も、ボートレースの売上は堅調さを保っている。記念だけを見ても4月9日に終わった下関周年が64.5億、16日の多摩川周年が47.3億、19日の蒲郡周年に至っては72.1億、津のマスターズこそ53.9億で前年大会を下回ったものの、全体的な堅調ぶりは明らかだ。

特にナイターでは顕著で、たとえば桐生のヴィーナスは55.1億、GW期間中の若松ヴィーナスも52.7億、丸亀のレディースVSルーキーズでも42.4億と、もともと売れる女子戦とはいえ、昼間の周年に匹敵、または凌駕する売上を示している。

今年は外出もままならない寂しいGWとなってしまったが、だからこそテレワークならぬテレボートしまくった人が多かったのかもしれない。かなりの人が休日で自宅にいただろう5月2日から6日の全場の売上を調べてみると、約248億円。これは昨年の同時期の250億円とほぼ同じだ。しかも1場あたりの1日平均売上は約3億600万円で、なんと、昨年実績の2億8700万円を上回っているのだ。

最近は在宅ファンに向けてYoutube等で独自のライブ配信を行うレース場も増えているので、そうした施策も奏功しているのかもしれない。ただ、それにしても昨年の同時期売上を上回るというのは驚くべきことだ。

景気の先行きはかなり厳しいと予想されるので楽観はできない。ただ、これでレース場にファンが戻ってきた時にどうなるのか、期待せずにはいられない。