艇界を動かした20人~その4

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【福永達夫】

2205 福 永 達 夫 山 口

映画やドラマには名脇役が必要だが、競艇においても同様だ。史上最高の“名脇役”がこの福永達夫といってもよいだろう。

平成の初め、福永もGⅠ勝ちを重ねた一流レーサーではあったが、その存在を強烈にアピールしたのは89年第4回の賞金王決定戦だ。人気を集めた野中が3コースからまくって内を沈めたのだが、待ってましたと差しを決めたのが、4コースでマークしていた福永。2連単30通りの28番人気で決着という大穴で、41歳のSG初戴冠だった。

その5年後の94年、福永は戸田笹川賞で再び大仕事を果たす。福永は準優でまたも野中のすぐ外にマーク、2着で優出を果たしていた。当時はスタート展示がなく、本番一発勝負。優勝戦、野中はイン取りに動く。しかし福永は野中の一瞬のスキをついてインを奪取。そして01のタッチスタートで逃げ切ってしまった。