黒澤めぐみが人生の勝負駆け

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黒澤めぐみ

14日、宮島オールレディースの初日2Rで1号艇の黒澤めぐみが選手生命をかけた勝負駆けに成功した。黒澤にとって今期最後の斡旋となったこのシリーズは、4期通算勝率で3.80を超えなければ引退勧告という厳しい状況に追い込まれていた。

近況の好調ぶりもあって、3.80は目前まで迫っていた。初日の1走を逃げ切れば3.80超えを確定させることができるという大チャンスが訪れる。加えて、引いたエンジンは宮島のスーパーエース機、メンバーもオールB級と願ってもないレースとなった。

「若松の優勝戦よりも緊張しましたよ」とレース後に冗談ぽく語るが、相当なプレッシャーがあったはず。選手を継続できるかどうかの戦いなわけだから緊張感も半端ではない。しかし、インからきっちりと逃げ切ってプレッシャーに打ち勝ってみせた。初日の単なる予選だが、この1着は黒澤にとって選手生活で忘れることのできない1戦となることだろう。

これで来期からも現役続行が決まったわけだが、最近の黒澤の強さは目を見張るものがあり今後の注目が高まる。勝負駆けを成功させたメンタル面からもさらなる成長に期待がかかる。

近況を振り返ると今年の2月上旬まで4期通算勝率は3.55前後を推移していた。この段階で今期終了まで残る斡旋は5節だった。勝率3.80まで上げるには相当な成績を残さなければ難しい状況。4期通算となると分母となる出走回数が多すぎで、たとえ1着を取っても飛躍的に勝率が上がることはない。1着1回で0.01上がる程度。