本誌4月号インタビューダイジェスト
{{ good_count }}
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。
【丸野一樹】
マクール4月号のインタビューに登場した丸野一樹と福来剛。丸野は昨年、地元びわこの周年でGⅠ初優勝、今年になって唐津で2個目のGⅠタイトルを獲得。福来は今年のクラシックでSG初出場初優勝の快挙。インタビューではふたりとも「成長の要因」について触れているので、紹介しよう。
また選手仲間が集まってワイワイ語り合う「酒場交遊記」には今井美亜、中山将太、古場健也が登場。いずれも富山出身のレーサーで、今井と古場はご近所育ち、そのエピソードを語ってくれた。
〇「トレーニングの成果」(丸野一樹)
去年の春ぐらいから、自分のターンがそれまでよりもよくなっているという実感があったんです。要因としては体重を51㎏にキープできるようになったことと、本格的にジムでトレーニングして体づくりをした成果だと思っています。
以前はレースの合間に1回、ジムに行っていたのが、今は休みの日はほとんど毎日トレーニングしています。メニューはトレーナーさんと相談しながら、レースをするにあたってどのようなトレーニングが有効なのか、お互いに意見を出し合いながら作っています。
トライアンドエラーを繰り返している段階ですけど、明らかにターンのキレが出てきたのかな、と。それに以前は腰や首が痛くなりやすかったんですけど、それが少なくなってきたのもトレーニングの効果だと思います。
〇「たくさんのFを糧に」(福来剛)
お前はフライングさえしなければもっといい位置に行けるよ、と先輩たちにはよく言われてきました(苦笑)。僕自身、スタートで勝ってやろうという気持ちはないんですけど、遅れたくないという気持ちがすごく強いんですよね。それを意識するあまり、フライングしてしまうことが多かったです。
もちろんフライングをしない方がいいのは間違いないですけど、たくさんしてきたからこそ得たこともあると思います。たぶん、あまりフライングをしない選手は1本持ってしまうと、そのあと攻められなくなって成績を落とすことになると思うんです。だけど僕はリセットして普通にスタートできています。
多分相当な負けず嫌いなんでしょうね。スタートでも負けたくないし、ターンではどんなに狭いところでも抜くチャンスがあるなら突っ込んでいきたいと思う。レースにはそういう気持ちが出ていると思います。
〇「ご近所付き合い」(酒場交遊記)
工藤浩伸(司会) 「古場君は、生まれた時から富山?」
古場健也 「はい。」
今井美亜 「私と家が近所で、小学校も同じだったので、一緒に集団登校をしていたんですよ。」
中山将太 「マジっすか?」
工藤「何歳違うの?」
今井 「5歳?」
古場 「そうですね、今井さんが6年生の時に僕が1年生でした。」
工藤 「ということは、美亜ちゃんが選手を目指したのは古場輝義(元選手)さんがきっかけ?」
今井 「全然関係ないんです(笑)。」
工藤 「古場家のお父さんが選手だったことも?」
今井 「ぜんぜん知りませんでした。やまとを卒業するときに親に電話したら「お向かいの古場さん、選手らしい」って初めて聞きました(笑)。」
工藤「ははは(笑)。」
今井 「今まで挨拶とかしてなかったしヤバイ(笑)。卒業したら速攻で行かないとねって話をしました。ケンちゃん(古場)のことは知っていたけど、親が何をしているかまでは知らなかったんですよね。」
工藤「古場君は美亜ちゃんのことは覚えてた?」
古場 「まだ1年生だったのであまり覚えてないんです(苦笑)。」
今井「私はめっちゃ覚えてますよ。私が集団登校の班長だったんですけど、ケンちゃんはすごく小さかった。小学校2年生までは登下校の時はカッパを着るように言われてて、傘を使っちゃダメだったんです。だけどケンちゃんはイキって傘を持ってきてて。」
古場「ははは、すみません(苦笑)。」
今井 「風が強い日に傘をさして歩いていたら、ケンちゃんの体がブワーッと浮いて水に落ちたんです。そのあと泣いて、動かなくなって…。ホント、トトロみたいに飛んで行った(笑)。」
古場 「全然覚えてないです(苦笑)。」
中山 「マイナスな記憶は頭から消えるんやね(笑)。」