無観客レース考察

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2月28日から無観客開催が続いているボート界。28日には多摩川周年、1日に下関周年の優勝戦が行われ、3月3日から8日までの鳴門レディースオールスターとビッグレースが終了。10日からはびわこで秩父宮妃記念杯が開催されていて、本日(11日)、当面無観客開催を継続すると発表された。

もちろんビッグレース以外も各地で無観客の中、レースは粛々と続いている。そこで無観客開催が始まって10日以上が経過した今、感じたことを書き連ねてみたい。

○オープニングオッズがアテにならない

電投だけの発売なので、朝の8時30分から全場全レースを買うことができる。そこで注目度が高い記念開催や女子戦は、わりと前売でも投票が入るが、その他の一般戦だと、展示が終わった直後のオープニングオッズで、1票も入っていない組が結構存在する。

そこから投票が大きく動くので、舟券を買ったタイミングのオッズと締切時点のオッズが大きくかけ離れていることがある。これは現在プレオープンしている新投票サイトの「投票可能なレースを締切時間順表示」の影響も大きいかもしれない。

○極端な配当になりやすい

番組マンが意図として組んでいるのか、本命傾向が強い。3連単3桁配当の出現割合は、1月1日から2月27日までが17.8%だったのに対し、28日以降は21.3%まで上昇。その一方で万舟出現率も若干上がっており、本命か大穴かという二極化が加速しているようだ。

○売上はデイ苦戦、モーニング・ナイターは健闘

電投だけになってから、舟券の総売上は従来の7割ほどに落ち込んでいる。といっても他競技と比較すれば、全然マシといえる状況。例えばオープン戦を無観客で実施しているプロ野球や8日に春場所が始まった大相撲は観戦チケットが払戻となり、収益はマイナス。競輪は売上が3分の1まで落ちて大打撃を受けている。

場別に見ていくと、元々電投の占有率が高かったモーニング場やナイター場は比較的影響が少ない。無観客実施前1ヶ月と実施後における、1日平均の売上を比較し(記念・女子戦を除く)、ダウン額を計算してみると以下のようになった。

【1千万円以下】

若松、唐津

【2千万円台】

徳山、福岡

【4~6千万円台】

江戸川、芦屋、三国、常滑、宮島、浜名湖

【8千万円台】

多摩川、大村、児島、びわこ

【1~2億円】

平和島、津、丸亀、住之江、戸田、桐生

【2億円以上】

蒲郡、尼崎

※鳴門、下関は無観客開催が記念のみ

若松は1日平均わずか100万円程度のダウン。これは無観客の期間中に超豪華な企業杯を開催し、注目度が高かったことによるもの。モーニングの唐津も300万円台と微減に留まっている。

一方、蒲郡と尼崎は大幅ダウン。蒲郡は1日平均で5億円以上売れていたものが約3億円にダウン。とはいえ、売上そのものは高く、全体では上位につけている。一方の尼崎は平均3.5億円から1億円を切るなど深刻。専用場外である梅田や神戸新開地、姫路など大型のチケットショップが一切稼働できないことが、減収に影響したのではないだろうか。