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【鈴木幸夫】
1日、鈴木幸夫が福岡の一般戦で優勝した。1957年8月10日生まれで、現在の年齢は62歳と6ヶ月。鈴木の登録番号は2876号。番号順で並べると、現役選手では6番目の大ベテランだ。
この節、オール3連対で予選トップ通過を果たした鈴木は準優勝戦の1号艇でも逃げ切り、優勝戦1号艇に。2号艇以降は、篠崎仁志、古結宏、渡辺浩司、金子良昭、茶谷信次というメンバー。
進入ではベテランの金子が展示同様動きを見せ、これに対して鈴木がインを主張。鈴木は100m付近からの深い起こしとなった。とはいっても、イン屋の鈴木にとって、このあたりからの起こしは日常茶飯事。しっかり11のトップスタートを決め、篠崎のまくりや古結の差しを振り切って、危なげなく押し切った。
62歳6ヶ月での優勝は、歴代4位の年長記録。1位は71歳2ヶ月の加藤峻二(13年3月戸田)、2位は65歳10ヶ月の高塚清一(13年1月常滑)、3位は62歳8ヶ月の尾崎鉄也(18年8月福岡)。
今回の鈴木と3位の尾崎は福岡での優勝。決してインが強くない同地で、ベテランが結果を出しているのは少々意外な気もするが、百戦錬磨の技が冴える水面なのかもしれない。
鈴木のすごさは今節だけではない。ここにきてA1級に復帰したことが何よりすごい。19年前期の勝率は5.18でB1級に降格したが、19年後期にはA2級に昇格し、前期(20年前期)は6.45でA1級に復帰。A1に戻ったのは14年前期以来12期、6年ぶりのこと。
前述したように長年イン屋を貫いているが、昨今のレース形態からインまで取り切ることはなかなか難しい。全体の1号艇1コース死守率が98.4%というなかで、鈴木のイン奪取率は39.0%を誇る。2コースは57.6%、3コースは3.5%で、4コースより外には一度も出ていない。
今回の活躍もあって、新期勝率は6.23をマークしている。この後、児島~宮島~三国と一般戦が続くが、A1キープへ向けて奮闘を期待したい。
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