『確変』状態の今井美亜

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今井美亜

昨年末のクイーンズクライマックスを制した今井美亜は現在、5日から始まった大村の「特別ヴィーナスシリーズ第2戦 マンスリー杯」に出場中。3日目終了した時点で4勝するなど得点率でトップに立った。クライマックスを勝ったことで覚醒したのか、その強さを存分にアピールしている格好だ。

今井の魅力はやはり思い切りの良さと、時折見せるミラクルターンだろう。ターンのセンスはデビュー当初より目を見張るものを持っていたが、ツボにはまった時は自身の実力以上と言ってもいいほどのターンをする時がある。今井が以前から大舞台に強いと言われてきたのはそんな理由からでもある。

以前、「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」でSG級の男子相手に優勝もしている。さらに機力劣性だったクイーンズクライマックスまで制してしまうほど大きなレースでは輝くタイプだ。

また、今井の場合は逆境にも強いタイプなのかもしれない。クライマックスでは出場12人中で最も悪いエンジンを引いてしまったが、初戦は5号艇ながらもそのミラクルターンで2着、節間で1号艇を抽選で引き当てるなど、運も持っているようだ。

大会直前にフライングをしたにも関わらず、優勝戦は3コースからコンマ03という強烈なスタートを行ける気迫も大舞台では大きな武器になるはず。

現在出場中の大村でも、エンジンは数字的にも下から数えた方が早いいわゆる凡機だったが、1着4本と強さを見せている。機力を覆すだけのターン力を持っていると言ってもいい。「実力を考えたら、私なんか遠藤さんと比べると全然ないですよ」と語る。確かに総合力を考えたら遠藤エミの方が上なのだろう。しかし、レーサーとしての魅力ではまったくひけを取っていないのも確かだ。仲良しの遠藤は、今井に一緒にSGに行こうとよく言っていたそうだ。2020年は2人でSGに行ける可能性は十分にある。大山千広も含めて2020年は「すごい女子」が大舞台でさらなる活躍を見せる年になるかもしれない。