下関
今泉友吾が大村で運命的な優勝
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【今泉友吾】
今泉友吾といえば、デビューからスタート事故をせず、ここまで1483走している驚愕の選手だ。その今泉が12月2日に行われた大村のルーキーシリーズで優勝。これが今年V4で、来年地元の平和島で開催されるクラシックへ向けて、勝負圏内に入ってきた。
大村での優勝戦。同節は全レース進入固定で、1コース1着率が7割程度、2コースが15.3%で、4コースより外が全く勝てないレースが続くなど、いつも以上にインの強さが際立っていたシリーズ。そんな流れを受けて、優勝戦1号艇の藤原啓史朗に人気が集まっていた。ただレースは水物、何が起きるかわからない。
トップスタートを決めた4コースの山崎郡がスリット後舟を伸ばして内へ寄せると、まくりの旋回態勢に入ろうとしたところでバランスを崩して転覆。インの藤原はその影響を受けてターンマークを外し、2コースから差した宮之原輝紀、山崎の攻めに乗ってまくり差しを狙った坪口竜也、大外から最内を突いた今泉でバックは三つ巴。2マークはコース有利に運ぶ今泉とセンター位置からツケマイを打つ宮之原の東京勝負になり、ホームで再び併走。
しかし1マークで事故が起きているので、直線で内につけている今泉が先に2周1マークを回って勝負あり。宮之原にとってはここで優勝すれば最優秀新人受賞を決定づけられるレースだっただけに、悔しい敗戦となった。
驚愕だったのはこのレースの配当。2連単6-2は3万4950円、3連単6-2-5は21万2430円。全く波乱が起きなかったシリーズの最後の最後で特大の波乱が起きた。
今泉にとって、不思議なめぐりあわせがいくつかあった。これで通算5回目の優勝だが、初優勝したのがちょうど1年前の「12月2日」。地元の平和島でその時も「6号艇・6コース」。配当も大荒れの19万3810円だった。
翌日の12月3日に30歳の誕生日を迎えた。20代最後の日に優勝したことになる。30代最初のレースは地元の平和島。そして今年最後のレースが常滑。どちらもルーキーシリーズだけに、SG初出場を決めるチャンスは残されている!