白井英治、17連勝を逃す

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白井英治

連勝記録の歴代10位タイとなる17連勝に挑んだ白井英治の挑戦は失敗に終わった。

本日22日、津の企業杯初日を迎えた白井の1走目は8R。3対3の枠なり進入で2コースの白井は内3艇と同体のスリット、しかしカド4コースがややへこみ、そこに5コースからトップスタートの地元・松井洪弥が一気に伸びて内をのみこんでしまう。BSでは4艇身ほどの差をつけられ、いかに白井といえども追いつくことはできず、2着に終わった。

白井の16連勝は11月上旬の若松一般戦からのもの。後半6連勝で優勝を果たし、さらに次節戸田の企業杯では10連勝の完全優勝!今節の津は同じく企業杯でメンバーは厚く、しかもインの強い水面だけに連勝を続けるのはたやすくないのは確かだった。それでも人気は白井に集中、多くのファンが白井の勝利を信じていたが、イン逃げを許したわけではなくまくり一撃の前に敗れた。

ご存知の通り、白井は10月にも地元下関一般戦で13連勝の完全優勝、次節の2連勝を含めて15連勝を達成している。15連勝は白井にとってそれまでの14連勝を抜く自身最高記録だったが、今回は16連勝。2ヶ月で2回の完全優勝とともに自身の連勝記録を2度塗り替えたことになる。

15、16連勝と簡単に記したが、これは現代の競艇ではたやすいことではない。競艇の連勝記録は彦坂郁雄の37連勝、しかしこれは約50年も前のことで、現代競艇では森永淳の20連勝が最高、その次が原田幸哉の19連勝、さらに仲口博崇の18連勝と続く。もし白井が17連勝を達成していたとすれば、現代競艇では4位タイの記録だった。

節間をパーフェクトでの10連勝、11連勝は時々目にするものの、それ以上となるとかなり至難なことになる。実際、過去3年間で12連勝は4回しかない。そしてそのうちの2回が10月と11月の白井によるもの。一般戦とはいえ、白井の充実ぶりの凄さが分かる。

今節の白井がこの後どんな成績を残すのかは分からないが、次節は福岡の企業杯。今節次第でまだ記録の楽しみがあるかもしれない。