減らない新人のフライング

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【原田俊法】

11日、宮島2Rで125期の新人・原田俊法が6コースからコンマ21の「非常識のF」を冒してしまった。コンマ21という大きなフライングだったが、原田本人はそこまで気合の入ったスタート勝負に出たわけではないと思われる。全く勘が合ってなかったというのが実際のところではないだろうか。

デビュー期の新人のフライングは一向に減らない。原田の同期の定松勇樹もデビュー節でフライングを切ってしまった。定松は125期の養成所チャンプで在校勝率も1位という期待の新人である。ひとつ前の124期はデビュー期を終えたが、デビュー期で全25人中の半分以上にあたる14人がフライングを切っている。

養成所ではフライングに関して、かなり厳しく指導されているが、デビュー後にその効果はあまり発揮されていない。理由のひとつには養成所時代でのスタートタイミングにあるのではないだろうか。

125期を例に取ると養成所での平均スタートは全員が0.20を超えている。平均しても0.25あたりで、原田は0.33だった。0.33というのは非常に遅いタイミングである。現役選手の前期集計(5月～10月)で最も遅かったのは0.28。100走以上を条件にすれば、0.24が一番遅い平均STだ。

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