予備選手が大挙出場するダービー

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松井繁

いよいよ来週22日に開催が迫っている児島のSGボートレースダービー。今年で66回目を迎え、ボート界のなかで最も歴史があるSGだ。

出場選手は昨年の8月1日から今年の7月31日までの1年間の勝率上位選手が選ばれ、8月1日に出場選手が決定した。しかし、メモリアルの準優勝戦で峰竜太篠崎仁志吉田拡郎がフライング。峰と篠崎はダービーの出場が決まっていたが取り消しとなり、予備6位だった吉田も繰り上がりの権利を失った。ここで予備1・2位の深谷知博前田将太が繰り上がり。

続けて毒島誠がメモリアルで優勝し、直前SG優勝枠と重複するため、予備3位の松田祐季が繰り上がり。さらに9月9日に辻栄蔵が私傷病による欠場が発表され、予備4位の萩原秀人が繰り上がり。

そして先日(10月15日)に池田浩二が公傷のため欠場することが決まり、予備5位の寺田祥まで繰り上がることとなった。なお、池田はドリーム戦に4号艇で出場予定だったが、その外の山田康二篠崎元志の枠がひとつずつ内へ動き、6号艇に瓜生正義が入った。

出場選手が決定してからこれほどまでに予備選手が繰り上がることは、クラシックを除けば記憶にない。これは波乱の前触れだろうか。

「ダービー男」といえば、87年、88年、90年でV3を達成した今村豊が知られるが、瓜生正義もV3(10年、13年、16年)。児島は2011年にグランドチャンピオンを制した相性の良さを誇るだけに前人未到のダービーV4はなるか。

児島で開催されるSGはこれで13回目だが、複数回優勝しているのは松井繁だけ(96年オールスター、08年クラシック)。松井の獲得賞金ランキングは現在20位。ついに大目標であるグランプリ出場圏内から漏れてしまった。今回、ある程度の結果を残さなければ11月に厳しい勝負駆けを強いられることになる。王者の意地を見せてほしいものだ。