アウト屋3人、企画レースが出会いの場?

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澤大介

少し古い話になるが、8月31日から9月4日にかけて尼崎で開催された「日刊ゲンダイ杯 ~まくってちょ~うだい!!~」。レースタイトルで選手にまくりを呼びかけ、しかもまくって勝利した選手にはまくり賞という名の2万円の賞金まで出す、ということで話題になったレースだ。イン逃げばかりの現代ボートレースに一石を投じるような企画で、メディアのみならず、ツイッターなどでも話題となった。

シリーズそのものは7場所連続で優出した福来剛が優勝。出足重視の調整で、2回も前づけからイン奪取、逃げて1着など、企画を無視した?ピット離れで7本もの1着を取った。まくり賞ならぬ「ピット離れ賞とかないですかね」とジョークを飛ばしていた。

この企画レースには、出場選手の目玉?として、小川晃司澤大介阿波勝哉の3人が呼ばれていた。まくるかどうかはともかく、まくりの名がつくだけに、大外専科の3人が呼ばれたわけだ。結果的には、澤はFに散り、阿波は1勝(差し)にとどまったが、小川はブイ際を突いて2、3着を重ねるらしい攻めで優出した(転覆)。

この3人が同時に斡旋されることはそうはないかと思いきや、実は意外と多い。過去3人同時斡旋されたのは、以下の開催だ。

1998/03/06~大村

2011/07/28~平和島

2013/11/08~平和島

2017/02/24~平和島

2018/01/22~若松

2018/11/16~平和島

2019/02/25~若松

2019/08/31~尼崎

レース場名を見てピンとくる方も多いだろう。最初の大村の時は、澤、阿波はまだアウト屋として名が売れていたわけではないので、レーサータイプがはっきりしてからの3人同時斡旋は平和島と若松のみということになる。平和島と若松はいずれも企画レースで、平和島は「ダッシュ島」、若松は「個性派王決定戦」。この2場に今回、尼崎が加わったわけだ。今後もこの企画が続くとすれば、3人の“出会いの場”はさらに増えることになる。