“呪い”を振り払った守田俊介

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守田俊介

本日(20日)、多摩川の一般戦「第54回東京スポーツ賞」で守田俊介がインから逃げて優勝し、全国24場制覇を達成するとともに自身の通算優勝回数も100回とした。24場制覇は通算28人目、また通算100優勝の達成は、現役選手では6人目のこととなる。

守田の多摩川における優出は今回が8回目。実は昨年7月にも1号艇で優出しており、その際に優勝していれば23場目の優勝となるはずだった。しかし、イン逃げならず、4コースからのまくり差しに屈し絶好のチャンスをものにすることはできなかった。守田はこの翌節の若松で優勝して23場制覇とし、残るは多摩川だけとなっていた。

表彰式で、やっと多摩川で優勝できた理由を訊かれた守田の答えは「呪いが解けたから」。なんでも若い時に多摩川に斡旋された際、鯉がエサを求めて群がってくるのが面白くて乱暴にエサを投込んでいたら呪われた、と。以来、多摩川では走るたびに転覆するなどロクなことがなかったという。

確かに6月の多摩川グラチャンでも4日目12Rで転覆失格。昨年の周年でも初日で途中帰郷と、イメージは悪いのかもしれない。ただ、実際には出場すればほぼ5割の確率で優出しているので、それほど成績が悪いわけではない。やはり優出すれども勝ちきれない、そんなジレンマもあったのかもしれないが、この記念すべき優勝でそれも払拭されることだろう。

守田は前節の福岡で2コースからまくりを決めて優勝しており、連続優勝となった。今年8Vとして年間優勝回数でもトップに。しかも11優出で8優勝、勝負強さも際立つ。また、通算勝利数は1989勝となり、2000勝も目前だ。表彰式の司会者から2000勝と3度目のダービー優勝について振られた守田は「夏が終わって調子が上がってきたのでしっかり走りたい」。