台風、悲喜こもごも

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黒井達矢

西日本を中心に大雨をもたらした台風10号。ボート界も大きな影響を受け、8月14日は津が6R、びわこが7Rまでレースをしたところで、以降のレースを中止。びわこは5日目だったため、準優勝戦ができず、予選順位ベスト6が優勝戦に勝ち上がった。

そして15日は16場開催予定だったが、常滑、津、三国、びわこ、住之江、丸亀、児島、宮島、下関、芦屋、福岡の11場が中止順延。いずれも前日のうちから順延を発表していた。

なお、台風により10場以上が中止となったのは、昨年の9月30日に台風24号が接近し、11場が中止になって以来のことだった。

一方、開催にこぎつけたのが浜名湖より東の4場と唐津の合計5場。どの場も風は強めだったが、決してレースができないというほどではなかった。平和島(3~12R)、浜名湖(全レース)、唐津(全レース)では安定板を使用し、桐生と戸田では通常通りレースを実施した。

レースは風の影響によって波乱含み。桐生は万舟券が4本飛び出した。戸田では優勝戦でインの中田竜太、2コースの桐生順平を3コースの黒井達矢がツケマイで潰し、3連単は1万8600円を提供。平和島ではインが飛びまくり、まくり差しを含む差し天国に。

浜名湖では優勝戦で重野哲之がチルトを1.5度に跳ね、横澤剛治が3カドに引くなどの動きがあった結果、アウト3艇(重野、原豊土伊藤将吉)がフライングに散った。そして唐津では圧倒的な本命を背負った1号艇の峰竜太三井所尊春がカド一撃で沈め、3連単5万7190円の大波乱を演出した。

モーニング1場、デイ3場、ナイター1場となった結果、売上が集中。8月15日の各場の売上は以下の通り。

[桐生]

9億8272万3000円

[戸田]

7億6301万5100円

[平和島]

6億979万5300円

[浜名湖]

4億8199万5700円

[唐津]

6億7989万3800円

浜名湖が優勝戦でFが出たため伸びなかったが、記念並の売り上げを記録。前日比では浜名湖が162%、平和島(前節最終日)が199%、唐津が200%、桐生が234%アップ。軒並み2倍以上で、この5場に関しては“台風様々”といったところか。

また蒲郡、尼崎、徳山、若松、大村は前検日だった。尼崎では強風のためスタート特訓が出来ないということはあったようだが、それ以外の業務は滞りなく済ませ、無事、16日に初日を迎えた。

丸亀のフェイスブックによると、台風一過の16日には、競走水面の裏側に木や発泡スチロールなどが大量に流れ着き、スタッフ総出でそれを除去する作業に追われたとのこと。

台風による悲喜こもごもはあったものの、16日には各地で再開されたお盆開催。これ以上、台風がくるのは勘弁願いたいものだ。