丸野一樹、記念優勝で得られるもの

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

丸野一樹

びわこで開催された「GIびわこ大賞」は、地元の丸野一樹が3コースから見事なまくりを決め、歓喜のGI初優勝を達成した。表彰式には、その日トークショーを行ったかつての“びわこ天皇”山田豊元選手も駆けつけ、丸野を祝福した。

この優勝で得られる今後の影響を考えてみよう。まず来年の平和島クラシックは当確とした。同じく来年の鳴門オーシャンカップのポイントが26点となり、こちらも完全に当確圏内。

そして優勝賞金1000万円を獲得し、3735万円となった。賞金ランキングは51位から20位までジャンプアップし、チャレンジカップ出場圏内に浮上した。昨年のチャレンジカップボーダーが3641万円だったことを考えれば当確といえるだろう。しかし、今年の4月に選手賞金が大きくアップしており、その影響を考えれば、3800万円から4000万円あたりがボーダーになりそうだ。

丸野はこの後は一般戦が続き、9月に三国のヤングダービー、10月に平和島周年を走る。ここで上積みしてSG初出場の切符をもぎ取りたい。もしチャレンジカップの出場がかなわなくても、グランプリシリーズには届きそうなので、年内にSG初出場となることは間違いなさそうだ。

16年4月の津周年の追加でGI初出場し、同年の常滑ヤングダービーでGI初優出した丸野。その後に収録したインタビュー(本誌マクール16年12月号「狙える選手に訊く」)ではこんな話をしていた。

「初めてのヤングダービー出場だったんですけど、特に意識することなく行こうと考えていました。それよりも地元のびわこ周年の方が僕にとっては大きかったです。

(中略)

びわこ周年の斡旋が入った時はうれしかったです。やっと地元の周年を走れるんだな、と。ファンの人たちにも恩返しというか、成長したところをみせられたらなという思いでいました」

このように丸野は地元に対する意識が強い。今回の優勝者表彰でも「将来は滋賀支部を代表する選手になりたい」と話していた。ステージアップする滋賀の若武者の今後に注目だ。