下関
菊地孝平より早いSの危険度
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【菊地孝平】
19年後期の適用成績で平均スタートタイミングのトップはコンマ11の菊地孝平。コンマ11を記録したのは菊地ただひとりで、これに次ぐコンマ12をマークしたのは峰竜太ら8人。菊地の平均STトップ(またはトップタイ)は5期連続、またコンマ11をマークしたのは6期連続のこととなる。
期別のSTは1位タイで数人が並ぶことはよくある。そこでスタートタイミングを1000分の1秒以下、あるいはそれ以上まで算出すると、18年後期は瀬尾達也の方が菊地孝平より早いので、厳密にいうと菊地のST1位は2期連続。ただ、このように非常に細かく算出したデータでも、菊地は過去20期で7回もトップに立っており、そのスタート力はやはり群を抜く。
これだけスタートが安定して早いと、他の選手は菊地より早いスタートは行きづらいのではと思える。しかし必ずしもそういうわけではなく、たとえば先日終了した多摩川のグラチャンで菊地は9走しているが、そのうちトップスタートだったのは1回のみ。また、その前の宮島周年でも9回中3回。
ただ、平均スタート発順でみれば、たとえば今年はこれまで2.4、昨年は2.2、一昨年も2.2で、やはり早い。菊地より前にスタートする選手はいても、それほど多くはないことがわかる。そしてさらに興味深いデータもある。それは菊地より早いスタートを行った場合に、フライングになる割合だ。
本誌マクール7月号の「ひまひまデータOFFLINE」では、08年5月以降のデータを検証している。それによると、期間中の菊地のスタート回数は2907回。そのスタートで菊地より前にいたレーサーは延べ4042名。そしてそのうち76人がフライングに散っている。率にすると1.88%で、これは全選手中で1位。
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