現代の多摩川は全国平均!
{{ good_count }}
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。
先日、「10年前の多摩川SG」というテーマで池田浩二が優勝した総理大臣杯のレースを振り返ったが、今回はその10年前(2009年)のデータと今のレース傾向を比較してみよう。
2009年の多摩川総理杯におけるコース別1着数は1コースから順に、
29、12、12、10、6、3。
直前の2019年福岡オールスターでは、
37、8、18、6、2、1。
インが弱いと言われる福岡でも50%を超える現代のSG。昨年末の住之江グランプリではインが53勝し、73.6%。大外は1勝もできなかった。
10年前の多摩川SGでは、イン勝率は40.3%。今、SGでこのような成績になったら、「大波乱の一節」と形容されるだろう。しかし、当時としては割と平均的な成績だったといえる。その他のコースからでも、満遍なく勝ち星が獲れたのが多摩川らしさ。
続いて10年前と現代の多摩川コース別1着率を比較してみよう。
○2009年(1月1日~12月31日)
30.5%、19.4%、17.5%、20.1%、8.6%、4.4%
○2019年(1月1日~6月14日)
54.6%、13.4%、12.7%、11.6%、6.6%、1.6%
たった10年でここまで変わるのかという激変ぶり。10年前、インの次に強かったのは4コース。当時はお隣の平和島と比較して「差しの平和島、まくりの多摩川」と言われていたように、スピードがものをいうレース場だったが、今では跡形もない。
東京3場と戸田の首都圏のレース場は、全国的に見てインが弱いという相場になる。しかし、ここ多摩川ではそれが当てはまらなくなり、各コースの成績がほとんど全国平均に近い数値となった。
18日からのグラチャンでは「多摩川はインが弱いから…」という先入観は捨てて、全国の舟券を買うときと同じような気持ちで臨むのが良さそうだ。