記録を阻んだ黄金井力良の初優勝
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【黄金井力良】<!--
【黄金井力良】-->
昨日終了した常滑の「オラレセントレア開設7周年記念競走」は黄金井力良が優勝した。黄金井にとってはこれがデビュー12年目の初優勝、2010年4月にデビュー3年目で初優出を果たしてから実に10年、通算19回目にしての初優勝だった。
当日は風速6m前後の風が吹き、安定板装着で2周レースとなっていた。優勝戦は4号艇4カドとなった黄金井がコンマ09スタート、中凹みとなったスリットで半艇身ほど先行しそのまま一気に内3艇を飲み込んでまくり快勝。BSでは4番手だった1号艇・中澤和志が1周2Mでうまく切り返して2着確保、3着に2号艇・小野勇作が入り、3連単2万5660円の波乱の結果となった。
優出インタビューでは「水面は荒れてくれたほうがチャンスがある。体重が重いんで何とかなると思う」と答えていた黄金井。そのチャンスを見事に生かしたと言えるだろう。
1号艇だった中澤は埼玉の後輩にまくられてしまったが、もし優勝していたら追加斡旋で優勝した津の周年に続いての連続優勝、それも僅か6日間の間で2回も優勝をするという、近年では03年に石渡鉄兵しか成し遂げていない記録を作るところだった。優出インタビューでは「伸びが弱いのでスタート遅れなければ」と若干気にしていたが…。
そしてこの優勝戦、3号艇だった河合三弘は出走前の時点で5214走のスタート無事故を継続中、2号艇の小野は同じく4072走で継続中だった。これは継続中のスタート無事故の1位と2位。したがってどちらかが優勝すればスタート無事故での最長優勝記録を更新するところだった。これまでの記録は引退した加藤峻二さんの3515走。
優勝した黄金井はその記録を知っていたかどうかわからないが、このふたりが内側にいれば、スリット中凹みになりそうなイメージはあったのではないか。荒れた水面に加えて、稀にみる偶然のチャンスが初優勝を後押しした、のかもしれない。