マスターズの優勝年齢

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上平真二】<!--

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「第20回マスターズチャンピオン」も予選が終わり、準優、優勝戦を残すのみとなった。ここまで、イン逃げはほぼ50%前後にとどまり、やはり普通のSGやGIとは一味違うレースも多く、マスターズらしさを感じている人も多いのではないか?

今回は区切りの第20回大会。これまでの優勝者とその年齢をおさらいしておこう。

第1回 高山秀則(51歳5ヶ月)(引退)

第2回 野中和夫(57歳3ヶ月)(引退)

第3回 高山秀則(53歳5ヶ月)(引退)

第4回 新井敏司(55歳1ヶ月)(引退)

第5回 大森健二(56歳7ヶ月)(引退)

第6回 水野要(50歳7ヶ月)(引退)

第7回 万谷章(62歳5ヶ月)(引退)

第8回 大嶋一也(49歳2ヶ月)(引退)

第9回 田中伸二(50歳11ヶ月)

第10回 山崎毅(49歳9ヶ月)

第11回 西島義則(48歳5ヶ月)

第12回 今村豊(49歳10ヶ月)

第13回 井川正人(54歳4ヶ月)

第14回 江口晃生(48歳2ヶ月)

第15回 金子良昭(49歳5ヶ月)

第16回 今村豊(53歳9ヶ月)

第17回 田頭実(49歳0ヶ月)

第18回 今村豊(55歳9ヶ月)

第19回 渡邉英児(48歳9ヶ月)

ご存知のように、マスターズ(名人戦)が始まってから第3回大会までは、その出場年齢は50歳からだった。第4回大会以降に48歳となり、前回の19回大会からは45歳となった。

ベテランが集うマスターズは、若ければ若いほど優勝のチャンスが多いのではないかと考えてしまうが、結果を見ると必ずしもそうなっていない。第7回の万谷章の14歳オーバーを筆頭に、最低年齢をかなりオーバーした選手が多い。ちなみに万谷の62歳5ヶ月での優勝は、特別競走の最高齢優勝記録だ。

マスターズ過去20回のうち、出場資格年齢に達した初年度にすぐに優勝した選手は3人しかいない。11回大会の西島義則、14回大会の江口晃生、19回大会の渡邉英児だ。このうち昨年の渡邉は出場年齢が切り替わった年の優勝で、45歳をはるかにオーバーしていた。つまり、出場の最低年齢で優勝したのは西島と江口だけということなる。

今年、45歳という“新人優勝”の可能性があったのは佐々木康幸明石正之武田光史鳥飼眞濱野谷憲吾上平真二海野ゆかりだが、明石、濱野谷、上平以外は、もうその可能性がなくなった。10年ぶりにGIに出場した明石の活躍に目を瞠った方も多いだろうが、果たして準優はどうなるか…。