下関
毒島誠が「友」に誓う
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【毒島選手と春斗君】<!--
【毒島選手と春斗君】-->
16日から戸田で始まるSG「ボートレースクラシック」に初日のドリーム1号艇で登場する毒島誠。14日には前夜祭に参加し、ファンの前で意気込みを語った。
その前夜祭の数時間前に毒島は「親友に会いに行く」とある場所に訪れた。親友とは毒島の大ファンである春斗君のこと。5歳の時に神経の細胞にできるがん「神経芽細胞腫」を発症し、以後7年以上にわたって治療を続けてきた。その間、春斗君はずっと毒島を応援し続け、毒島もまた「心の友」である春斗君からいつもパワーをもらってきたという。会う機会は限られているが、そんな2人はどこにでもいる普通の友達関係にも見える。
その日も、2人はベイブレード(ベーゴマをもとに作られた玩具)でひたすら遊んだだけ。笑ったり、悔しがったり、毒島はクラシック前のつかの間の有意義な時を過ごした。
選手になることを夢見た春斗君にとって、毒島は憧れの存在でもあり、自身の夢を乗せて戦っている分身みたいなものなのだろう。毒島の好きな所を聞くと「かっこよくて、可愛くて、強いところ」と笑う。可愛いという言葉に引っかかった毒島は「もうおっさんだよ、しぶいじゃないのか?」と返し、もうひと言付け加える。「強いね、それは頑張るよ。クラシックも必ずいいところを見せるから」と春斗君に誓った!
ドリーム1号艇発進の毒島。直前の大村一般戦では準優1号艇に乗りながらもまさかの4着敗退に終わってしまった。そのレースは32万舟決着となり話題にもなったが「そういう負けひとつでも、その後不安になったりもするんですよ」とこぼす。たかだが一般戦の負けひとつでと思うかもしれないが、選手というのは我々が思う以上にメンタルに左右されることも多い。
「今日のために大村で勝って優勝報告をしたかった。でも、春斗に会えてまた改めて気合が入り直したので、クラシックはやりますよ」とひと際、顔を明るくしていた。