新ボートのセオリー

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5日から児島で始まったGⅡレディースオールスター。初日は寺田千恵を中心とした岡山支部の選手たちによる桃太郎劇団や、清水沙樹が「これで最後」と宣言した静波まつりのコスプレ、木村沙友希~喜多須杏奈から深尾巴恵が引き継いだボディコンの「ミス38位」など、大いに盛り上がった選手紹介式。

実際のレースも盛況で、初日は驚きの10.0億円の売上。これは昨年の初日と比較すると2億円も多く、GⅡとしては破格。2日目も9.3億円と微減したが、これはSGにも匹敵する売上だともいえる。施行者の節間目標売上額は60億円だが、それを軽く超えそうな勢いだ。

ところで今節のレースを見て、ボートのデザインが大きく変わったことに気付くだろう。デザインのテーマは「ジーンズ」。児島はジーンズの町として有名で、平尾崇典がチャレンジカップで優勝した時に贈呈されたジャケットもデニムだったし、今回スタッフユニフォームもデニム地のものに一新された。

新ボートが導入されると、レースへの影響も少なからず出るもの。セオリーとしては、「エンジン差(特に伸び)が小さくなる」、「インが強くなる」などが挙げられるが、今節も少なからず当てはまっているように感じる。

この児島のようにモーターとボートが異なるタイミングで更新される場は11場ある(桐生、浜名湖、常滑、丸亀、児島、徳山、若松、芦屋、福岡、唐津、大村)。鳴門より東の場の多くは同時更新で、丸亀以西が別更新の場が多い。

ボートは素性がレースに影響する。特に旋回時の乗り味に差が出るという。選手が整備できないので、基本的に突然「いいボート」になるということはない。事故や接触したりすると状態は落ちていく、良くても横ばい、というのが一般的な見方。今後、新ボートの導入節を見かけたら、頭の片隅に入れておきたい。