毒島誠のアドバンテージ
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【毒島誠】<!--
【毒島誠】-->
7日、桐生の正月開催で毒島誠が9戦8勝(3着1回)で優勝を果たした。1回負けただけで、ほぼ「無敵状態」とも言えるほど、やはり今の毒島は充実している。一般戦とはいえ山崎智也をはじめ、秋山直之、江口晃生ら地元スターも揃って参戦しているシリーズなので、そう簡単に優勝できるとも言えないはず。そんな中での完璧なパフォーマンスは、さすが昨年のグランプリ準優勝、賞金ランク2位の実力といったところだろう。
このシリーズで気になったのは進入だ。基本は枠なりがベースの毒島なのだが、2日目の5号艇で4コース、3日目の4号艇で1コースに動いている。しかし、これは取りに行ったということではなく、ピット離れで出て自動的に内コースに入った格好。
毒島はとにかくピット離れがうまい。ピット離れを強力にする調整はしていないと思われるが、ピット離れで一気に出ていくことは多々ある。これはタイミングのとり方もうまいのだが、それ以上にピット離れのやり方自体が少し他とは違って、独特なところも優れている点なのだろう。
いかに毒島クラスでも、外枠で外コース発進になれば一般戦でも1着は取りづらい。事実、1着が取れなかったレースは5号艇4コース時であった。4号艇の時には一気にインまで取りきっての楽逃げ。実はこれが重要で、自ら前付けに動いた場合は深くなりやすいが、ピット離れで抜けてしまえばそう深い進入にはならない。イン取りに成功すれば、1号艇でインに入るのとそうは変わらない。それこそが毒島のアドバンテージでもあり、優勝にグンと近づけるメリットだ。
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