下関
イベントごとに強い山崎智也
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【山崎智也】
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台風で1日順延となった児島周年は山崎智也が優勝。昨年~今年にかけて本来の力がなかなか発揮できずにいたが、GIは16年4月の桐生ダイヤモンドカップ以来2年ぶりのV。優勝賞金900万円を加算して、獲得賞金は4111万円。ランキングは27位に浮上し、チャレンジカップ出場当確圏に突入した。
山崎というと、GIV31、SGV11の実力者で、勝負強さに定評がある。ただリズムの波が大きく、SGで優出しまくる年もあれば、予選突破はおろか、権利が取れず出場できない大会もあるなど、常に絶好調というわけではない。
そんななか、近年はリズムが上がるパターンがある。それは本人も児島で優勝した時に表彰式で語っていたイベントがある時だ。
最初は2010年。この年はクラシックとダービー以外のSGに出場したものの、そこで結果を残せず、グランプリはシリーズ戦回りになった。その開催前の12月1日、当時女子レースのトップを走っていた横西奏恵と結婚を発表。このことは本誌はもちろん、スポーツ紙等でも大きく扱われた。
山崎は結婚発表後の丸亀一般戦で実に2年9ヶ月ぶりの優勝を飾ったかと思えば、グランプリシリーズでは予選トップ通過。準優2着で優勝戦は4号艇になってしまったが、カドからあっさりまくって3年ぶり6回目のSG優勝も手にした。「結婚してから、ツキにツキまくっています」と笑顔の絶えない表彰式だった。
その2年後の2012年。この時は賞金12位でグランプリの最後のイスを獲得した(当時は12人制)。そのトライアルが始まる直前、12月19日に妻の横西が引退を発表。まさに寝耳に水で電撃的な引退だった。
トライアルは4・1・4着の成績で優勝戦4号艇を獲得した山崎。スリットはほぼ互角ながら、カドから伸び、1マークで1号艇の松井繁の懐へ乾坤一擲のまくり差しをズブリ!関東の選手としては第1回の彦坂郁雄以来、26年ぶり2人目のグランプリ覇者となった。
優勝記者会見では横西も同席し、「今回はカミさんのツキというか、娘と合わせた2人の勝利の女神のおかげで勝つことができました」と喜んだ。
さらに15年。この年はオールスター~グラチャンとSG連覇し、賞金1位でグランプリに出場。2週間前に娘さんが生まれたばかりという状況で、トライアルを1・2・5着で優勝戦1号艇を獲得。機力面で不安もあったが、最後は気力で逃げ切り、イベントごとに強いことを証明した。
そして今回、娘の山崎小葉音がボートレーサー養成所を卒業したタイミングでのGI優勝。この流れで年末まで一気に突っ走りたい。