小野生奈がダービー繰上げ出場

【小野生奈】

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10月23日から蒲郡で開催される第65回ダービー。その出場予定選手だった長崎の山口裕二から公傷による出場取消届が提出され、これにともない予備1位だった小野生奈の繰り上げ出場が決まった。

山口にとってはデビュー20年目にして初めて掴んだダービー出場切符だった。SGそのものの初出場は8月のメモリアルで果たしており、そこでは初めての経験ながら予選を突破、遅咲きでも十分やれることを示していただけに、この出場取り消しはさぞ無念だったのではないか。

繰り上がりで出場となる小野にとっては、ダービーは初出場となる。選考勝率は7.18、小野のこれまでのダービー期間勝率は17年が6.90で107位、16年が6.86で同じく107位、15年が6.67で164位。徐々にだが着実に勝率を上げてきていたことがわかる。山口には失礼だが、小野の繰り上がり出場は、選考勝率7点台までに上げてきたご褒美、とでも言えるだろうか。

これで小野の今年のSG出場は5回目。出場しなかったのはメモリアルだけで、またご存知の通り、オールスターとグラチャンでは予選突破（4着、3着）。特にオールスターでは女子選手として初めての3レース連続1着も記録している。昨年もオールスターとオーシャンCで予選を突破しているが、もしSGで年間3回の予選突破ともなれば、女子としては偉業と言えるし、その先も、と期待が膨らむ。

蒲郡での出走は昨年のヤングダービー以来となる。その時は予選落ちを喫しているが、“本家ダービー”ではどんな活躍を見せるだろうか。