久々のSG優勝
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【今村豊】
【今村豊】-->
毒島誠のSG連続優勝で幕を閉じた丸亀メモリアル。これで毒島のSGタイトルは4個目。まだまだその数を増やすのも間違いないだろう。
ところでそのメモリアルに出場していた選手52名のうち、何人くらいがSGタイトルホルダーだったか、ご存知だろうか。
実に、30人もいた。さすがに各場が推薦してくるだけあって、実績も抜群な選手ばかりだということが分かる。そしてこの30人の獲得総タイトル数は実に101個(メモリアル開催前まで)。もし仮に、平本真之の繰り上げがなく、瓜生正義が出場していたならその数は108個になっていたのだが…。
優勝回数上位の選手は以下の通りだ。
松井繁 12回
山崎智也 11回
池田浩二 9回
今村豊 7回
太田和美 7回
井口佳典 6回
田中信一郎 5回
菊地孝平 5回
濱野谷憲吾 4回
湯川浩司 4回
以下、3回の選手が3人(この中に毒島がいた)、2回が5人、1回が12人だ。複数回優勝の経験者が18人もいた。
選手が久々のSG優勝を果たすと、実に〇年ぶり、といった表現が躍ることがある。複数回優勝したことのある選手でも、多くはその選手の全盛期に達成されることが多く、さほど大きな年月は空かないことが普通だからだろう。
過去、最も優勝の間隔が長かったのは引退した貴田宏一の18年9ヶ月、次に長かったのは松尾泰宏の17年7ヶ月、さらに中道善博の12年と続く。そして4位に今村豊の11年6ヶ月。今村は92年の浜名湖MB記念を最後にSG優勝から遠ざかり、次に優勝したのは04年の福岡総理杯。メニエル氏病に長く苦しんだ末の久々優勝で、大きな話題となった。
長い間隔でSG優勝した選手で、記憶に新しいのが笠原亮。笠原は05年の総理杯でSG初優勝、そして2回目の優勝となる15年チャレンジカップまで、10年8ヶ月を要した。これは4位の今村に次ぐ、歴代5位の記録だ。
さて、今回のメモリアルに出場していた選手の中にも、もしも優勝を果たしていれば、長い間隔のベスト10に入ったはずの選手が、以下のように9人もいた。
赤岩善生 11年8ヶ月ぶり(前回06年賞金王シリーズ)
濱野谷憲吾 11年5ヶ月ぶり(前回07年総理杯)
魚谷智之 10年11ヶ月ぶり(前回07年MB記念)
吉川元浩 10年8ヶ月ぶり(前回07年賞金王)
田中信一郎 9年8ヶ月ぶり(前回08年賞金王)
山口剛 8年5ヶ月ぶり(前回10年総理杯)
岡崎恭裕 8年2ヶ月ぶり(前回10年笹川賞)
湯川浩司 8年1ヶ月ぶり(前回10年グラチャン)
今村豊 8年ぶり(前回10年MB記念)
錚々たる名前が並ぶが、思い出して、もうあれからそんなに年月が経つのか、と感じるファンも多いことだろう。メモリアル終了によって、久々のSG優勝を果たすことはできなかったが、これだけの名前だ、近いうちに、久々の!という話題を提供する選手が出てくる可能性は高い。