特進A1級維持の難しさ

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春園功太】<!--

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グランドチャンピオンも予選が終わり、あと2日を残すだけとなった。地元の寺田祥白井英治の準優1号艇が決まり、64年ぶりにSGを開催している徳山にとっては、まずまずのシリーズ展開と言えるのではないか。日曜日の優勝戦が楽しみだ。

このグラチャンが終わったら、4日後の28日から津でイースタンヤング、下関でウエスタンヤングという注目のレースが始まる。グラチャンのような歴戦の戦士たちと違い、これからという昇竜たちの祭典がヤングダービーだとしたら、その前哨戦だ。

昨年のイースタンヤング(桐生)では、ヤングダービー出場権のなかった片橋幸貴がデビュー初優勝を飾り、勢いそのままに本番でも優出を果たした。そんなドラマ性もあってか、両レース合わせて60億円近くも売れた。今年はどんな展開が待っているだろう。

さて、このヤングダービーには、18年後期にB1級からA1級へと2階級昇進する選手が5名出場することは先日お伝えした。そして実は、そのうちの3名は、過去にA2級を経験せずにいきなりA1級となる“特進選手”だ。その3名とは岡山の長谷川雅和、三重の春園功太、滋賀の松山将吾

このように1期でA1特進選手が3名も誕生するのは05年前期以来のできごと。それだけ最近の若手に勢いが出てきたという証なのかもしれない。ただ、あまり嬉しくない前例もある。それはA1級特進選手は次の期に陥落することが多い、ということ。現在発売中の本誌マクール7月号の「ひまひまデータOFFLINE」によると、過去にA1級特進をはたした43人のうち、実に8割以上の35人が次の期にA2級に落ちているという。