安定板のセオリー

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びわこの「GⅡレディースオールスター」は本日(3月8日)、3日目が終了した。ここ数日、全国的に強風が吹き荒れ、安定板が装着されるレースが多かった。このびわこでも初日の4R以降、3日目は全レースで安定板がついた。

この現物を見たことがある人はそれほど多くはないだろう。これが安定板だ。

装着はエンジンにこの金属板をガチャッとはめ込み、ねじで止めるだけ。板一枚でそんなに大きく変わるのかと疑問に思うが、選手によると安定感が増すという。しかしその分プロペラの回転が落ち、機力にも少なからず影響が出る。その回転域を調整するために、プロペラを叩く選手もいれば、チルトを上げる選手もいる。

装着する安定板は、レース場によって、エンジンとセットになっているところもあれば、選手が板を選ぶところもある。

また安定板を装着する目安は、ガイドラインを作っている場もあれば、ない場もある。ない場では施行者、競技委員長、審判長、選手代表で話し合い、装着の有無を決定することになっている。

安定板がつくと一般的にはエンジン差が縮まるといわれている。また伸びも落ちる上に、水面が悪いので、スタートでデコボコしていなければ、外からの一発は決まりづらく内有利というのがセオリー。

しかし、今回のびわこでは、全体の差は小さくなっているものの、良いエンジンの気配は良いまま。中堅上位から下位機の差が縮まっているという印象を受ける。

3月は1年で最も強風が吹く日が多い月。安定板のセオリーを頭の片隅において舟券作戦を立ててみよう。