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24日からいよいよダービーが始まる平和島。その水面を見渡すと、2マーク奥に人工の滝があるのはおなじみの光景だろう。実はこの滝、ファンの目を楽しませるモニュメントではなく、大きな役割を持っている。
そのことを説明するには、当地の歴史に触れる必要がある。最近はあまり聞かれなくなったが、東京は江戸時代から埋め立てによって土地を拡大させてきた。平和島は1939(昭和14)年頃から埋め立てで作られた人工の島で、かつては本土と島の間に運河が走っていた。しかしそれを1982(昭和57)年に埋め立てて公園(平和の森公園)が造成され、地続きとなった。
【1975(昭和50)年の平和島の航空写真】
【1975(昭和50)年の平和島の航空写真】
【2010(平成22)年。運河だった部分が陸地になっているのがよくわかるだろう】
【2010(平成22)年。運河だった部分が陸地になっているのがよくわかるだろう】
運河をせき止めたため、レース場部分は残留水域となり、水質の悪化が懸念された。そこで水質を保全するために作られたのがこの滝だ。正式には平和島水質管理所といい、事務所はレース場から出てすぐの所にある。
この施設が完成したのは1980(昭和55)年3月のこと。当時、屋上は「水の広場」という憩いの場として開場されていたが、防犯などの面からほどなくして閉鎖。平和島口の信号を曲がって、レース場に向かう途中の道路を歩いたことがある人なら、公園から伸びる歩道橋を目にしたことがあるだろう。その先に屋上施設がある。
レース場から見えるのは競走水面に落ちるメインの大きな滝だが(波が立たないように仕切られている)、実はその上に小さな滝が左右にひとつずつ設けられている。また現在は使用されていないが、滝の手前には噴水もあった。閉鎖しているのがもったいないと感じるほど素敵な場所だ。
しかし、ここからレースを観戦することはほとんどできない。左右の滝の間にあるつい立が目隠しになっているからだ。ここが利用できていた当時は、レースが非開催日のみ解放していたそうだ。
【屋上。左右に小さな滝が設けられている。手前は現在使われていない噴水ゾーン】
【屋上。左右に小さな滝が設けられている。手前は現在使われていない噴水ゾーン】
(つづく。明日の後編で滝の本来の役割である水質管理システムについてふれていく)
航空写真提供 国土地理院
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