女子賞金戦線、LC優勝・小野生奈がトップに

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小野生奈

6日まで芦屋で開催された「GIレディースチャンピオン」は、小野生奈がキッチリ逃げ切り、地元で嬉しい王座初優勝を飾った。

普段はモーニングレースでおなじみの同地だが、この開催に限って12Rの締切時刻が18時30分の薄暮開催。その効果が売上にモロに反映されて、施行者目標の60億円を大きく上回る72億2595万7600円を売り上げ、大成功を収めた。ちなみにこの金額は、直近5年度では最高額で、ナイターの若松や丸亀をしのぐものだった。

王座が終了したことで、女子の賞金戦線は大きな山場を越えた。賞金トップは王座で優勝、オールスターとオーシャンカップで準優に進出するなど大舞台での強さを発揮した小野が長嶋万記を逆転。これに遠藤エミを加えた3人が4位以下を大きく引き離す展開となった。

次は11月のレディースチャレンジカップ(LCC)へ向けた戦いとなり、10月末までがその選考期間。チャレンジカップがSGとGⅡの併行開催になったのは2014年のこと。昨年まで3回行われているが、LCC選考ボーダーの20位になった選手と賞金額は以下の通り。

14年 向井美鈴 1827万9000円

15年 宇野弥生 1703万1000円

16年 中里優子 1674万1680円

※賞金と順位はLCC出場順位発表時のもの

クイーンズクライマックスへ駒を進めるためにはベスト12に入らなくてはならないが、LCCの優勝賞金は400万円。例年、19位や20位でこのレースに臨んだ選手は、優勝しても12位に届かないというケースが発生している。そのため、ボーダー下の選手は一発勝負だけではないその前の戦いが重要になる。

今年からレディースオールスターが始まったことでボーダーが少し上がるかもしれないが、現時点で1800万円を超えている選手はLCC当確といっていいだろう。1600~1700万円台もほぼ大丈夫。となると、13位の樋口由加里まではLCC安全圏で、残る椅子はわずか7。今週末(11日~)のびわこから、オールレディースが行われ、女子戦が再開する。まずは10月末までの賞金戦線に注目したい。