節間の体重変化に注目を！

【西島義則】<!--

【西島義則】-->

A1で長らく活躍している選手は、日頃から体重調整にも気を遣っている。しかし減量を重ねれば肉体にダメージを蓄積するので、日常はそれほど無理をせず、レース場に入ってから落とす選手もいる。そうしたタイプの選手は、節間の微妙な体重変化に要注意だ。

ベテラン強豪にはこうした選手が比較的多い。例えば西島義則だ。これまで何度も大減量が話題になった大豪だが、例えば4月の多摩川では初日に55.8kgだったのが、5日目の準優日には52.4kgと3.4kgも落とした。SGとなれば気合も入るので、オールスターでは初日に52.4kgで出走、3日目には早くも51.0kgに合わせてきた。

江口晃生も同様だ。普段は54kg前後だというが、マスターズでは初日に52.3kg、4日目にはやはりリミットの51.0kgにしていた。

最近体重が落ちずに、オフィシャルのデータでは58kgとなっている濱野谷憲吾。今年のSGでは初日が55kg台で、節間に1kgほど落とすのがペースになっている。

田村隆信もオフィシャルでは56kg。今年の四国地区選では初日54.5kgだったが、優勝戦は53.2kgで優勝を遂げた。

若手の重量級選手も見てみよう。その代表ともいえる海野康志郎の成績を分析すると、地元徳山やGI、優勝戦に進出するようなシリーズでは、節間に減量していることが多い。3kg近く減らしている節もある。

昔からのセオリーでもあるが、節間の減量は気合いが乗っている証拠ともいえる。そんな動向の選手を見つけたら、ぜひ『買い』だ！