下関
SG予備1位の繰り上がり率は9割超!
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【笠原亮】<!--
【笠原亮】-->
オーシャンカップで峰竜太が優勝したことにより、若松のメモリアルには笠原亮が繰り上がり出場することが発表された。現在のSG選出ルールでは、オールスターからダービーまでのSGに「直前SG優勝者」という枠が設けてあり、クラシックには「地区選手権優勝者」の枠が用意されているので、各レースの出場選手が決まった後に、予備選手が繰り上がることがほとんどだ。
では、次のSGの権利がなく、直前SG優勝によって出場を決め、予備繰り上げがなかったSGはあるのだろうか。調べてみた。
今年を含めて過去6年(2012年クラシックから2017年メモリアルまで35大会を集計。CC・GPは除く)において、予備からの繰り上がりがなかったレースは、12年オールスターと13年のグランドチャンピオンの2回だけだった。12年浜名湖オールスターは、直前の戸田クラシックで馬袋義則が優勝。13年常滑グラチャンは福岡オールスターで新田雄史が優勝し、ともに権利がなかったため最後の出場切符を自力でつかんだ。
それ以外は予備選手が繰り上がっており、予備1位の繰り上がり出場率はなんと94.2%。ほとんど繰り上がるといってもいい。予備2位になると48.5%で、それでもまだ希望が持てる数字といえるか。しかし予備3位になると20.0%まで下がり、ほとんど出場が厳しくなる。
それを考慮して予備選手が置かれるのがメモリアル。現在の各場2人推薦制になって、グランプリ優出選手が強制的に地元場から推薦されることになり、大阪や静岡支部が割を食うことが多くなった。例えば今年ならば、松井繁と石野貴之で住之江の枠を使い切り、開催場の若松から田中信一郎と湯川浩司が選ばれた。さらに前年覇者の菊地孝平で1枠使った浜名湖のために、予備1位に笠原亮を据え、繰り上がりを見込んで帳尻を合わせている。
オールスターからダービーは基本的に繰り上がりが直前SG優勝者の枠でしか起こらないため、予備2位以下の出場の可能性は小さいが、地区選枠が設けてあるクラシックは繰り上がりの可能性が非常に高い。特に今年は地区選優勝者の重複と予備上位のF、その他理由の欠場が相次ぎ、予備10位の前本泰和まで繰り上がった。ここまでの繰り上がりは異例中の異例だが、クラシックに関しては予備上位争いも白熱するので選考締切の12月31日まで見逃せない。