B級でも出場できるオーシャンカップ

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田頭実

丸亀で開催中のSGオーシャンカップ。ここにB1級の田頭実が出場しているのを見て驚いた人もいるのではないだろうか。SGはボート界のトップグレードレースなので、自然と成績上位のA1級が出場権を獲得するが、今回の田頭のように級別不問で出場できるSGもいくつかある。

それは一般戦の優勝回数が条件のクラシック、賞金額で決まるチャレンジカップとグランプリ、そして記念優出ポイントが基準となるオーシャンカップだ。それ以外の4つのSGは選出にA1級と条件がついている。

それにしても一般戦や賞金はともかく、基本的にはA級しか出場できない記念が選出基準のオーシャンカップが、級別不問なのはいささか不思議な気もする。

オーシャンカップは1996年に新しく国民の祝日に加わった海の日を記念して誕生したSG。その第1回大会は住之江で行われ、当時B1級のモンスター野中和夫が優勝し、当時7大SGのグランドスラムを達成した。この時は「野中を出すために級別不問にしたのでは」と言われたものだが、結果的にB級選手がSGで優勝するというドラマを生んだ。

2日目終了時点で田頭の成績は5・6着。予選突破へ向けて完全に窮地に立たされてしまった。今後B級でSG優勝する選手は現れるのだろうか。