「江戸川の鬼」の饗宴

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土屋智則

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土屋智則

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8日に終了した江戸川周年。池田浩二や得点率上位につけていた濱野谷憲吾が4日目にFで散ってしまったのは残念だったが、最後は江戸川巧者のひとりとも言える土屋智則のGI初優勝で幕を閉じた。

江戸川は全国で唯一河川を使用しているコースだけに、流れがある上に潮の流れの影響も大きく“難水面”といわれる。しかし逆に、これを乗りこなすスペシャリストたちは、タイトルホルダーとして長く名を残す。江戸川のGI覇者(周年や地区選、施設改善記念、MB大賞など)を見ると、当地だけでGIを勝っている選手がかなりの数にのぼる。

江戸川の周年は開催がなかった時期が18年間あり、1983年に28周年で復活。それ以降で見ると、33周年大西英一、36周年兼島敏弘、40周年青山登、43周年中村裕将(38回関東地区選も優勝)、48周年今坂勝広、58周年岡村仁、61周年村越篤らがそれに当てはまる。施設改善では1994年に陶山秀徳、関東地区選では44回(1999年)に能登屋亮一、GIだった当時のMB大賞では2003年に橋本久和、2006年に飯島昌弘が唯一のGI勝ちを飾っている。

現在レジャーチャンネルの解説でもおなじみの青山登さんが勝った時は持ちペラ制で、「江戸川用には他の人とだいぶ形の違うペラを使っている」と優勝インタビューで答えていたのが印象的だ。

まだ現役の選手もたくさんいる。福岡の大ベテラン・陶山は、江戸川の記念復活以降はただひとりの九州選手による江戸川GI制覇実績。ちなみに瓜生正義が昨年、惜しくも準優勝だった。中村はGI2勝とも江戸川。岡村や村越らはこれからも、他の場でのGI奪取が期待される。