増えるか?沖縄出身のレーサー
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【前川守嗣】
長崎支部に転籍した原田幸哉が7年前に引っ越したという沖縄。実は他にも沖縄に在住している選手が何人かいるそうだが、逆に沖縄出身という選手は意外と少ない。
戦後、昭和47年までアメリカの施政権下におかれ、また競艇関係の施設も作られてこなかったので親しみがなかったのだろう。昔の選手は不明だが、昭和末以降では砂川元(登番2800・大阪支部)が最初にクローズアップされた沖縄出身戦士ではなかったか。長らく一般戦の巧者として活躍した。
砂川の2期後にデビューしたのが兼島敏弘(2857・東京)で、大小20ほどの島嶼群である慶良間諸島の出身。小柄で軽量、早いスタートで記念でも活躍。江戸川36周年(平成3年)の優勝、第40回ダービー(平成5年・戸田)優出などの戦績を残した彼が出世頭だろう。後年、引退する少し前には沖縄に戻り、あっせんが入ると沖縄から参戦していた。
兼島の後、松堂留美(3169・東京)、田村美和(3207・東京/旧姓は大嶺)と、女性レーサーが続いた。その後長らく沖縄出身のレーサーが出なかったが、前川守嗣(4195・福岡)が平成14年に91期生でデビュー。つい先だってまでは松堂・田村・前川の3人が「沖縄出身」として登録されていたが、松堂は5月13日の芦屋を最後に引退、沖縄出身レーサーは現在ふたりとなっている。
原田は「沖縄でボート志望の若者と接するようになり、できれば沖縄から長崎支部に進む道筋を作ってあげたい」とコメントしている。その成果かどうかは定かではないが、4月にボートレーサー養成所に入所した122期養成員には、ふたりの沖縄出身のレーサー候補がいる。無事に卒業できればデビュー予定は来年5月。第二の兼島が生まれるのか、期待しよう。