主筆ミズムラのぽろぽろ取材こぼれネタ帖
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戸田GW開催が終わったわけですが、なんかいろいろと語ることが多い開催でした。
まずはお客さんの数。
こんなに入った戸田は滅多に見られません。記念より多かったですね。
それに声援もすごい。
レースの方も連日白熱しました。
桐生順平と中田竜太が埼玉勢として全国的にも突き抜けてきましたが、それに続くべく、黒井達矢、佐藤翼が躍動しました。
黒井は11112111で優出1号艇へ。佐藤は1324232で5号艇。黒井の機は25%、佐藤のは31%でいずれもよくない。それでも出してきました。
優勝戦は、戦前に宣言していた通りに佐藤が大外単騎ダッシュ。思い切り伸び型に調整していたのでしょう、スリットからぐわんと伸びて1マークは一気に上から全速!
しかし、わずかに艇尾がセンター艇に接触して、流れる。このまくりを意識した黒井も外に。佐藤に上を行かれていながら、2コースから桐生が内へ鋭くハンドルを入れて差し!これがものの見事に決まりました。
最後は桐生ですよ。
もうね、見ていてゾクっと来るくらい凄いターンだったし、レースでした。
一枚だけ桐生のターンの写真をここでお見せしましょう。
準優の2マークを立ち上がり、バック半ばに至るあたりです。
この時点で、まだ艇がかなりの角度で内側を向いているのがわかるでしょうか。
ターンを回った後に、桐生はそのまま斜めになった状態で直線を走るんです。そして、直線3分の1を超えたあたりで、一気にびよーんと反動をつけるように前を向きます。これは、どうやらバネみたいな感覚らしいです。これでググッと前に進むんだそうです。
まあ、すんごいですよ。
ターン最中の体重移動による向きの調整も、ほとんど神業レベルですしね。
次号の本誌「戸田男」でさらに詳しく解説してみたいと思います。
桐生のターン、いま実際に水面まで行って見ておいた方がいいですよ。初めて見た人は度肝を抜かれるでしょう。
ほとんど革命ですよ、あれは。