20年前の競艇~最終回
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およそ20年前の競艇シーンを振り返る企画も最終回。今回は96年当時の選手相場を振り返ってみよう。
●世代交代が加速
96年の賞金王出場ベスト12の顔ぶれは以下の通り。
①3307 上瀧和則(佐賀)
②3415 松井繁(大阪)
③2096 中道善博(徳島)
④3285 植木通彦(福岡)
⑤1864 安岐真人(香川)
⑥2672 高山秀則(宮崎)
⑦2841 吉田稔(群馬)
⑧2291 野中和夫(大阪)
⑨3300 川崎智幸(岡山)
⑩2170 古川文雄(佐賀)
⑪2992 今村豊(山口)
⑫2430 林貢(岡山)
オールドファンにとってはなんとも懐かしい名前ばかりではないだろうか。現役は選手会長の上瀧をはじめ、松井、吉田、川崎、今村の5人。現在は登録1000番台以前の選手はすべて引退し、2000番台も残り30名しかいない。当時は登録3000番台が若手と称され、松井は同年の新鋭王座を走っていた頃だ。
96年賞金王の舞台は戸田。賞金王が住之江を離れたのは、この時が2度目。レースは前年、中道と艇史に残る死闘を繰り広げて優勝した植木が見事なまくりを決めて連覇した。
そして翌年の97年の顔ぶれがこちら。
①3285 植木通彦(福岡)
②2992 今村豊(山口)
③3422 服部幸男(静岡)
④3200 熊谷直樹(北海道)
⑤3499 市川哲也(広島)
⑥3415 松井繁(大阪)
⑦3295 濱村芳宏(徳島)
⑧3024 西島義則(広島)
⑨3557 太田和美(大阪)
⑩3304 烏野賢太(徳島)
⑪3622 山崎智也(群馬)
⑫3327 野長瀬正孝(静岡)
一気におなじみの選手たちばかりになった感じだ。植木以外は全員現役。96年にも“世代交代”という言葉が使われていたが、それが一気に加速。モンキーターンが全盛で、それを使いこなせる選手と使いこなせない選手で圧倒的な差がついた。その結果、賞金王出場選手が完全に入れ替わり、平均年齢はなんと29.5歳と大幅に若返った。20年経った今もトップクラスに君臨し続けている選手ばかりなのが驚く。
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