展示Tを信用できる場?できない場?

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福岡は他場よりも、いち早く展示タイムの自動測定を導入していたこともあって、展示タイムが信用できる場として知られている。実際にも、かつては全国一展示タイムがレース結果に直結するというデータもあったほど。しかし、最近は自動測定場が増えたことで、福岡ばかりが展示タイムでクローズアップされることは減ってきている。実際にはどうなのか。

その前に全国平均の展示タイム信頼度を少しおさらいしたい。まず第一に言えることとして覚えておきたいのは、年々展示タイムの有用性は増しているということだ。

●トップ展示艇1着率の変遷

年 1着率

01年 24.1%

06年 25.0%

11年 26.1%

16年 27.2%

近半年27.5%

当該レースにおけるトップ展示艇(一番時計)の1着率は上記のように上昇傾向にある。特に低出力機になってからはその傾向も強くなっているので、やはり展示タイムはチェックした方がいい。

では、場別のデータを見てみよう。

●場別トップ展示艇の1着率(最近半年)

場 1着率

桐生 25.4%

戸田 31.0%

江戸川 25.3%

平和島 27.3%

多摩川 28.9%

浜名湖 26.8%

蒲郡 26.5%

常滑 29.4%

津 29.5%

三国 29.2%

琵琶湖 23.4%

住之江 30.2%

尼崎 22.2%

鳴門 23.7%

丸亀 29.1%

児島 30.8%

宮島 25.4%

徳山 32.4%

下関 27.4%

若松 29.3%

芦屋 24.8%

福岡 30.1%

唐津 28.2%

大村 21.8%

注目の福岡は30.1%とやはり高い数字であった。全国でも30%超えは福岡以外で戸田、住之江、児島、徳山の4場のみ。福岡を含むこの5場は特に展示タイムはチェックする必要がある。

場別の差は予想以上にあり、信頼度がかなり低い場もある。琵琶湖、尼崎、鳴門、大村などが20%台前半でそれにあたる。インが強いとか弱いとかはあまり関係がないようだ。特に大村は展示タイム1位~6位の1着率自体にあまり差がみられないため、展示タイムをあまり気にする必要がないかもしれない。

意外だったのは芦屋の24.8%か。芦屋も自動測定で、かつては福岡と並び展示タイムの信頼度は高かったのだが、最近は急激に落ちてきている。ひとつの理由として芦屋はシード番組が多いことが挙げられるだろう。