本誌が選ぶ「ダービー名勝負・ベスト5」(その2)

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服部幸男

25日(火)からは、いよいよ第63回のダービーが始まる。過去の大会を振り返り、本誌編集部が独断で選んだ名勝負のベスト5。前日の3位~5位に続き、ここでは第1位と2位を紹介しよう。

迷ったが、第2位には第40回(1993年)優勝戦を挙げたい。

当時、「無冠の帝王」の代表的存在といえば長嶺豊だった。このレース、モンスター野中和夫は機力ひと息で、同じ大阪の長嶺がインを奪取。すばらしいスタートで逃げを図る。追うのは出足完璧な大嶋一也。しかし2マーク、長嶺は大嶋を、この年に植木通彦(現やまと学校校長)に教えてもらったという鮮やかなモンキーで振り切った。49歳でのSG初優勝は、現在も初SGの最年長記録として名を残す。レース直後から“浪速のドン”の人情話に花が咲いた。