本誌が選ぶ「ダービー名勝負・ベスト5」(その1)

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25日(火)からは、いよいよ第63回のダービーが始まる。そこで、過去の大会を振り返り、本誌編集部が独断で選んだ名勝負のベスト5を紹介しよう。今回はベスト3位から5位までの3つのレースだ。

まず第5位には第36回(1989年)優勝戦を選んだ。

当時の住之江は、6号艇から順に内コースが取りやすかった。インを占めたのは村田瑞穂。“男・村田”というテレフォンカードが作られたほどの人気選手。悲願のSG獲りが目の前に入った。しかしそこへ“潜航艇”倉重宏明が絡んでくる。F2で逃げてMB記念を獲ったこともあるインの虫だ。しかしそれを冷静に見ていたのが、村田と同じ三重の瀬古修だった。少々ムラではあるが一発の魅力を秘めたファイターだ。ここで内がやや深くなってスタートのかかりが遅くなったところを、3コースから一世一代のスタートを見事に決めて強まくりで内を飲み込み、SG初戴冠を果たした。