「レーサー海野ゆかり」を演じる

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海野ゆかり

津レディースチャンピオンは海野ゆかりが、2004年の多摩川大会以来実に12年ぶりとなる優勝を飾った。久しぶりの優勝だったとはいえ、04年の多摩川以降も何度か優出をしているし、出場すれば毎年主力を演じてきた海野でもある。そのことに本人も「優勝はずっとしたかったんですけど、近いようでやっぱり難しいものですね」と振り返った。

頂点に立つためには時に運が必要になることもある。今節の海野は初日の1走目がそうだったかもしれない。このレースで2号艇だった渡辺千草がコンマ01のフライングを切ったのだが、3号艇だった海野はコンマ01で残し2着とした。「ツキがありました」と本人が言う通り、そこから海野の快進撃が始まっている。

圧巻だったのは節間を通したスタートだろう。1走目で際どいスタートだったが、その後もひるむことなくゼロ台を連発した。優勝戦の08をはじめ、全7走でゼロ台は6回を数えた。それだけ気を張り、集中していたことになる。優勝戦当日はピリピリとした近寄りがたいオーラも放っていた。「意識してそうしていました」という。実際にピリピリしていたわけではなく、やることをきっちりこなしその日は意外とゆっくりすごしていたようだ。それでも周りに対してのアピールと集中力を高めるための雰囲気作りで最高の精神状態で優勝戦にのぞめたはずだ。