伝説の賞金王を振り返る

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重成一人

9月12日に37歳の誕生日を迎える重成一人。誕生日当日には三国周年の4日目を走っている予定だ。

重成といえば、思い出されるのは2011年の賞金王決定戦トライアル最終戦、6号艇から前付けに動き、インを取って08のトップスタートを切り、ものの見事に逃げたレースではないだろうか。この時のことを本誌マクール8月号「工藤浩伸の酒場交遊記」でこう振り返っている。

「あの日は冬には珍しく無風だったんですよ。だからスタートはしやすかった。お天道様も味方してくれたレースでしたね。あの日もフォロー(追い風)だったら、保険をかける意味でアジャストして遅れてしまったかもしれないです。…まあ、過去の栄光やけど(苦笑)」

賞金王に臨む前の重成の行動も興味深い。当時は開会式が終わった後、決定戦出場選手はいったん管理解除になっていた。その間の行動は自由だ。そこで重成は香川に帰ったという。

「目いっぱいの減量で肉体的にもきつかったし、初めてあんなデカいレースに出させてもらって地に足もついていなかったから、まかり間違ったら死ぬかもって思ったんですよ。だから最後に家族に会っておかなきゃならんな、と。それで香川に帰ったら帰ったで、讃岐人としては行きつけのうどん屋に行っておかなきゃならんわけですよ。食い納めになるかもしてないと思ったし、『コシが命』なのはうどんもボートも一緒でしょ(笑)」

あの舞台裏で、まさかそんなことをしているとは……。こんな重成の今の目標はSG優勝。去年は同期の白井英治がついに念願を果たした。重成もいつかは目標を達成するだろうか。

9月9日から15日に誕生日を迎える選手は以下の通り。

9日

横井光弘47

堀之内紀代子36

君島秀三35

野相弘司32

津田裕絵29

10日

鈴木茂高36

佐藤翼27

東潤樹27

11日

高沖健太35

中村尊35

進藤侑32

谷野錬志31

籾山佳岳33

12日

重成一人37

大古場貴40

今坂晃広38

小坂尚哉29

柳内敬太26

13日

池上裕次51

武田光史42

天野誠44

福田理38

榎幸司33

和合俊介30

犬童千秋30

大澤真菜29

14日

水野要61

清水紀克47

木村恒一44

白井弘文45

田路朋史31

落合正侑25

鈴谷一平21

15日

星野政彦51

天野友和38

村岡賢31

誕生日当日に出走予定の選手は10名。

9日

横井光弘(平和島初日)

12日

重成一人(三国GI4日目)

大古場貴(津5日目)

柳内敬太(丸亀4日目)

13日

武田光史(三国GI5日目)

榎幸司(若松初日)

大澤真菜(江戸川初日)

14日

水野要(常滑3日目)

清水紀克(若松2日目)

田路朋史(江戸川2日目)