最大の敵は満足感~津周年表彰式~
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津で行われた「GIつつじ賞王座決定戦 開設63周年記念競走」は茅原悠紀が優勝を飾った。優勝戦は3周2マークでの大逆転劇、茅原のターン力を見せつけたレース内容だった。ここでは表彰式の様子をお届けしよう。
司会:優勝おめでとうございます。今のお気持ちは?
茅原悠紀:びっくりですね。
司会:今日のセッティングは?
茅原:方向性が見えていたので、足を強化するためのセッティングです。
司会:最終日に今節初めてチルトを+0.5にしましたが、乗り心地はどうでしたか?
茅原:ペラとマッチして、良い意味で昨日と変わらなかったですね。
司会:出足は落ちなかったですか?
茅原:僕の場合、伸び型に叩こうとしたら出足型になってしまうので、チルトの調整が良かったのかもしれないですね。
司会:自信はありましたか?
茅原:ないですね。毎節自信はないです(笑)。
司会:優勝戦ですが、スタートの感触はどうでしたか?
茅原:明らかにフライングだと思ったので1回放りました。
司会:それだけ伸びがきてたということですか?
茅原:今まで選手をやってきた中でも指折りの出方をしていました。
司会:コンマ10のスタートでした。
茅原:10目標だったんですけど、全速で行きたかったですね。
司会:3コースが凹んでいたのですぐ絞るかと思いましたが?
茅原:落とした分ダッシュ乗りが悪かったので、締め切るまでには至りませんでした。
司会:1マークを回った時点では新田(雄史)選手とは距離がありました。
茅原:新田さんが優勝したなと思いましたね。
司会:道中では優勝を意識していなかったと?
茅原:新田さんには普段から色々教えてもらっていて、今回も新田さんのプロペラゲージを使わせてもらってたので…。
司会:微妙な感じ?
茅原:微妙ですよ(笑)。
司会:レース後に新田選手とは話をしましたか?
茅原:すいませんと言いました。
司会:新田選手とは距離がありましたけど、諦めないで前を追っている姿は印象的でした。
茅原:結構な距離だったんで、どちらかと言うと後ろに抜かれないように回ってました。
司会:最後のターンはどうでしたか?
茅原:最後はめちゃくちゃ良いターンでしたね。入る角度が良かったし入ってからもエンジンがめちゃくちゃ押してくれました。なので、僕というよりエンジンが、新田さんのゲージが一番良かったんだと思います。
司会:その新田選手を破って優勝というのはどうですか?
茅原:レースはガチンコだと思っているんですけど、申し訳ないという気持ちでいっぱいです。
司会:グランプリもそうですけど、茅原選手はドラマティックなレースをされますね。
茅原:グランプリも新田さんのゲージを見せてもらってたんですよ。あのゲージと今回のゲージは一緒です。
司会:今年の3月にGI戦線に復帰して、いきなりGI優勝ですよ。
茅原:今年はあまりいい結果が出せていなくて原田幸哉さんにアドバイスをもらったのですが、自分に危機感が足りないなと思ったので、それを念頭に置いて今節は走ろうと思っていました。
司会:賞金の上積みができて、年末が少しずつ見えてきましたね。
茅原:最大の敵は満足感だと思うので、常に危機感を持って、やばいと思いながら毎節頑張ります。
司会:津は久しぶりでしたけど、好きになれそうですね。
茅原:はい、大好きです。
司会:最後に一言お願いします。
茅原:大村のオールスターに選んでいただいてありがとうございます。来節は新田さんのゲージでもっといい走りを見せますので応援よろしくお願いします。