三浦敬太、音で整備ができるようになれば
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1月15日まで下関で開催された今年最初のルーキーシリーズは地元の森野正弘がインからしっかり逃げ切って優勝した。森野にとってはこれが昨年11月の尼崎に続く3度目の優勝。現在はA2級だが、前期はA1級だった実力者。この優勝をきっかけに再度浮上するに違いない。
この優勝戦には昨年末発表された2015年のスター候補選手が多数乗艇していた。
① 森野正弘 中四国地区
② 松田大志郎 全国
③ 加藤政彦 関東地区
④ 古田祐貴
⑤ 渡邊裕貴 浜名湖地元
⑥ 三浦敬太 江戸川地元
全国的にはまだ無名に近いものの、各場や各地区が推薦した選手たちが、じわじわと力をつけ、頭角を現しているといえるだろう。
このなかで今回注目したいのは、6号艇の三浦。ピアノ調律師という職業を経て競艇選手になった異色の経歴を持つ。その経験が今に活きているのだろうか。
「ピアノの調律って、音感でやるものではなくて、『音のうなり』で合わせるんですね。で、試運転をしている時に、足合わせしたボートと僕のエンジンの音の波がうなっていたんですよ。これって、振動数が違うから起きているはずで、競艇でいうところの回転数の違い。例えば、僕のが7000回転だとしたら、相手が7010回転とか。うなりの聞き分けっていうのは訓練しないとできないことなので、選手でこれができるのは僕だけじゃないかと思います」(本誌マクール1月号「追配取材メモ」より)
現状ではまだ、それを整備やレースに活かすことはできていないそうだが、もしこの能力が開花したら、面白い存在になりそうだ。